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転写紙 転写紙とは 転写紙って
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このコーナーでは、ポーセラーツの基本的な絵付け技法で主として使用する「転写紙」について、少し掘り下げてみたいと思います。

「転写紙」=「デキャール又はデコール」は、吸水性のよい台紙(和紙など)に水溶性の糊を印刷し、その上に、上絵の具を何色か印刷、さらにその上からガラスの皮膜となるようなものを印刷して、最後に薄いアクリル樹脂膜のカバーコートと呼ばれる保護膜を覆いかぶせるように印刷したものです。
尚、ガラス層の印刷については、無いものやカバーコートに混ぜたもの、絵の具に混ぜたガラスが溶ける際、絵の具を包み込むことで定着させるものなど、色々あるようです。

使い方は、いたって簡単です。必要な絵柄部分を台紙ごと切り取り、水にしばらく浸すと台紙が水を吸い込んで糊が溶け、カバーコートを含む絵柄部分だけが台紙から剥がれるようになります。これを台紙ごと手に持ち、2本の指で挟んでずらしたら、絵柄部分を絵付けしたい場所にあてがい、指で軽く押さえて台紙だけを横にすべらすようにしながら抜き取るとカバーコートに貼り付いた絵柄だけが磁器の表面に残ります。この時の注意点は、水に浸す時間が長すぎて台紙から離脱させないこと。万一離脱した場合は、台紙を持って絵柄をすくい取るようにして持ち上げます。絵柄だけを指やピンセットで持ってそのまま磁器に貼ろうとすると、糊面同士がくっつき合ったり、糊成分不足となってしっかり貼れないなど、失敗することが多くなります。尚、切り分けた転写紙を一度に何枚も水に入れることは極力避けましょう。又、転写紙は、沈めるより浮かせたままの方が扱いやすくなります。

白磁の上に乗せた時点では、間に水を含んでいるため、自由に横滑りしますから、目的の位置にずらして移動し、場所が決まったらティッシュを丸めてしっかり押さえて水分を吸い取り、さらにスキージー (ゴムへら)や、ワイプアウトツール(先端にゴムへらが付いたペン状の道具)を使ってしわにならないように、ゆっくりと伸ばしながら水分を完全に追い出すと、その位置に絵柄が固定されます。
ティッシュで、ポンポンと叩く人がいますがこれはいけません。じっくりと水分を吸い取る様に強めに、そして長めに押さえます。又、スキージー等で水を押し出すときは、ゆっくり過ぎるぐらいに動かしましょう。軽く素早く撫でる動作を繰り返しても、糊を含んだ水はジェル状になっているので容易に押し出すことはできません。

しっかり水抜きが出来ていれば、貼り終えたらすぐに焼成しても問題はありませんが、水ぶくれや空気溜まりがあると、焼成中にそれが膨張するため、はじけて穴があいたり剥がれたりすることがありますからしっかりチェックする必要があります。乾いてからは修正がしにくいので、チェックは転写紙を1枚貼るたびに完璧にする習慣をつけましょう。
充分乾かしてから焼成した方が良いという人もいますが、水抜きさえしっかりできていれば問題ありません。
水ぶくれや気泡が見えるような状態は論外ですが、そうで無くても全体に水分が残ったまま焼成すると、焼き上がった時ざらつきます。これは水分が沸騰したとき極小の気泡が発生しパンクするためで顕微鏡で見ると小さなクレーターがいっぱいあります。1〜2日かけてしっかり乾燥させるか、水抜きを完璧にやるかです。ちなみにざらつきが出たときは金磨きペーパーで軽く擦って取ります。クレーターは小さいので見た目はほとんど変わりません。
        
逆に、焼かずに保管できる期間は、1週間でも1ヶ月でも構わないようです。
一緒に焼成するものが何点か揃うまでそうしておくことはよくあります。

焼成すると表面のカバーコートは450度位で蒸散(じょうさん)し、無くなってしまいます。
(蒸散=燃えて無くなるのではなく溶けてガスになる)又、650℃から800℃で色成分を含んだガラスの粉は溶け、軟化した磁器の表面の釉=ガラス質の表面に溶け込んで融着します。
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転写紙には、オリジナル転写紙と、オープンストック転写紙があります
オリジナル転写紙は、文字通り陶磁器メーカー等が自社製品の陶磁器を売り出すために独自の絵柄を作って、自社製品だけに使用する目的でつくるものです。ミントン、ジノリ、ウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲン、ノリタケ、ナルミ等々、ブランド商品のほとんどはこのオリジナル転写紙で製造されており、むろん門外不出です。

ところで転写紙は、主にシルクスクリーン印刷やリトグラフ(版画)印刷によって作られますが、転写紙に限らず、ほとんどの印刷物はコストの大半がデザインや製版に費やされるため、同じものを大量に作らないと1柄あたりのコストが割高なものになってしまいます。
そこで、自社でも使いながら、一部を他の陶磁器メーカーにも販売する場合や、逆に転写紙メーカーが陶磁器メーカー向けに独自の絵柄を取りそろえて売り込むタイプのものなどがあります。この場合は条件さえ合えば誰でも手に入れることのできる転写紙ということになります。
このタイプのものをオープンストック転写紙と呼び、世界中、特に欧州には新旧多くのオープンストック転写紙のメーカーがが存在します。(最近では、印刷工場は中国のものも多くなっている)

ポーセラーツで使用している転写紙は、創世期は日本ヴォーグ社が教材としてこれらオープンストック転写紙の中から選りすぐったものを販売していましたが、今では、すべてポーセラーツオリジナルの転写紙であり、新柄が続々登場しています。

本業向けの転写紙は、配置などを考えずとも、そのまま貼るだけで済んでしまうようなタイプのものが多いのに対し、ポーセラーツオリジナルは、1枚の転写紙の中に、大小様々な絵柄がパーツとして個別にギッシリと配置されており、好きなパーツをどこにどのように貼るかで、オリジナリティの高い作品が出来るように配慮されています。
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転写紙は、絵柄をプリントしたものがほとんどなのですが、色紙のような転写紙もあります。これを単色転写紙と呼び、ポーセラーツオリジナルだけでも約80色以上あります。
ハサミやナイフなどで自由な形に切り取ったり、パンチで型抜きしたりして使います。
こちらで詳しく説明していますが、カッティングプロッターでカットすれば、利用範囲は無限に広がります。
上絵の具よりムラが無く、きれいに仕上がりますが、広範囲の曲面に貼るのは少し難しいかもしれません。
単色転写紙に限った事ではありませんが、曲面に貼るときは、白磁を熱めの湯につけて暖めてから貼ると転写紙が良くのびて貼りやすいのですが、のびすぎたら縮まないので要注意!です。
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これらは正確な色見本ではありませんがこんな感じです。画面では紹介できないシャンパンゴールドやシャンパンシルバー、ペパーミントや、ライムグリーンなど、パステル調の色やトレンドカラー等々、新色も続々誕生しています。
(一色ごとにほぼA4サイズ)
転写紙は色によっては焼成すると微妙に雰囲気が変わるので焼成後の色見本を作っておくと便利です。
この色見本は、リム部分が絵の具、二重丸のハートが単色転写紙の焼成前と後を重ねたもの、中心部はセラミックペンシルです
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濃淡のある転写紙です。焼成後大きく色が変わるので焼成見本は必須です
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この作品の屏風に
グラデーション転写紙を使用しています
これらは焼成後の色見本です
赤〜ピンクなどは焼成前は茶色っぽく見えますが
焼くときれいな色になりますよ
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さらに、和紙グラデーション↓は、その紋様をうまく生かせば、
なかなか、おもしろい作品ができますよ
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ポーセラーツ第4回コンクールで
優秀賞を戴いた私の作品
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表記のようにいろんな呼び方があります。一面に柄が連続して印刷されており、どの部分でも任意に切り取って使える転写紙です。ドーナツ型に切ってリムの部分に貼ったり、細かな柄を切り分けて使うなど、元の柄からは想像もできないようなイメージになることがあります。用途が無限大に広がる超おすすめの転写紙です。
大理石模様、花柄、ペイズリー、バロック柄など、写真に含まれるような美しい絵柄が一面に印刷されたもので、特に花などの繰り返し柄のものをチンツと言います。
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下の画像が見えますでしょうか?白無地転写紙に、このように細く薄いアウトラインが印刷されたもので、好きな柄を切り取って貼り、焼成すれば輪郭が焼き付けられるので筆で描くのも簡単です。
焼成する前に描くこともできますが、消すことが出来ないので失敗は許されません(×_×) 現在廃版になっています
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この転写紙については上絵の具の項で詳しく説明しています
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文字通り表面をコーティングする目的の転写紙です。
絵の具やセラミックペンシル、単色転写紙などで仕上げたものは、表面が傷つきやすく、又、色によっては食品衛生上の問題もあるので、表面をガラスの膜で覆う為に使用します。
但し、ラスターで彩ったものの上に被せて焼成すると見事にラスター柄が消えてしまうのでご用心!

もう一つ、この転写紙には画期的な使い方があります。
どちらかと言えば、この使い方の方が本来の目的以上に利用されているかもしれません。

この転写紙に、写真や文字などをコピーして焼成すると、セピア色に発色するのです。
但し、キヤノン製のモノクロコピー機(トナー式)でなければなりません。キヤノン製であればモノクロレーザープリンターでもOKです。カラーコピーやカラーレーザー、インクジェットなどの場合は全く発色しないので使えません。他のメーカーのトナー式コピーも駄目です。
キヤノンのモノクロコピー機なら、事務所などで使う大型のものはもちろん、家庭用ファミリーコピアやミニコピアでもOKです。

とにかく写真や絵はもちろん、白い紙にサインペンなどで手書きしたり、赤ちゃんの手形や足形をとったり、お子さんが初めて描いた絵や文字を記念に残したり、アルミ箔を軽く丸めてしわくちゃにしてから広げてコピーしランダムな柄を作ったり、と大活躍します。

又、この転写紙を貼ってから、水溶性メデュームで練った絵の具で加色して焼成することも出来ます。


この転写紙は、コピーした絵柄や文字以外の部分も、透明ではあるものの輪郭がしっかり残るので、外形をきれいに切って使いましょう。出来れば目立たないよう、磁器の端まで余白を残して切った方が仕上がりがきれいです。

私のサロンでは、ほとんどの生徒さんに、ネームシール用の文字をパソコンで作り、A4又はその半分くらいに切ったトップコート転写紙にコピーして、作品の底部などに貼っていただいています。

この転写紙は、糊が弱く、小さいものは焼成中に剥がれ落ちることがあるので、名前シール等の小さなものは出来るだけ大きめに余白をつけて貼ること大切です。又、台紙から剥がしてからは、あちこちに移動することも極力避けること。特に小さなものには、この転写紙の隅に柄転写紙の小さなものを押さえとして貼るなどしておくこと等の配慮が必要です。


尚、この転写紙は、表面にコーティングされた成分が、コピー機を通すたびに定着機に付着し、何回か繰り返しているとコピーした柄や文字が浮き上がったり剥がれたり、余計なところについたりするようになります。これを防ぐため、必ず、1回コピーするたびに、専用のクリーニングペーパーを通すようにしましょう。かなりひどい状態になってからでも、クリーニングペーパーを繰り返し繰り返し通すことにより蘇ります。クリーニングペーパーは安くありませんが、コピー機のメンテナンスをメーカーに頼むより遥かに安上がりです。(定着機の交換は1万円位かかります) この転写紙は廃版になりました。
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