ポーセラーツとは  ポーセラーツって何
porce_logo300.gif
porcelarts002034.jpg
porcelarts002033.jpg
porcelarts002031.jpg
porcelarts002032.jpg
porcelarts002003.jpg
porcelarts002002.jpg
porcelarts002010.gif
porcelarts002011.gif
ポーセラーツのキャンバスとしている真っ白の器を白磁(はくじ)と言います。
素材を練って型に流し込み、取り出して整形し素焼きしただけの段階(素地)では、素焼きの植木鉢のように磁器の表面はザラザラです。この表面に釉薬(ゆうやく=うわぐすり)という液体をつけて焼くとガラス質のツルツルした表面に仕上がります。そしてこのことを「釉(ゆう)を施(ほどこ)す」つまり施釉(せゆう)と言い、一般的には、施釉した真っ白の磁器を白磁と呼んでいます。

又、釉薬そのものに色を着けたもの(色釉)や、絵柄をつけずに真っ白のまま商品化されているものも多くありますが、ほとんどの場合この釉薬の上に転写紙を貼るなどして絵柄をつけ、再度焼成して色鮮やかな食器が作られています。ちなみに、この絵付け方式を上絵付けと呼び、施釉する前の素焼きの素地に絵付けする方法を下絵つけ(染め付け)と呼びます。
尚、一般に売られているほとんどの磁器製品と、ポーセラーツで作る作品は、基本的に全く同じ工程によって作られています。
porcelarts002012.gif
porcelarts002009.gif
porcelarts002016.gif
porcelarts002015.gif
porcelarts002017.gif
porcelarts002014.gif
porcelarts002018.gif
porcelarts002013.gif
ani92.gif
ポーセラーツで使う白磁は、なぜこんなに高いの?絵付けして売られてるものより高いじゃない!なんてお叱りを受けることがあります。でも、それには理由が・・・

磁器は、その仕上がり具合によってABCなどにランク分けされます。いびつなもの、気泡痕や、鉄粉(黒点)釉ムラ、突起、ピンホールがあるものなど、欠陥があるものはその程度によってB又はC級品等と区分され、当然値打ち(価格)もガクッと安くなってしまいます。

絵付け済みで販売されるものは、絵をつけることによって、これらの欠陥をある程度カバーすることもできるので、B、C級品とは思えない位に蘇る場合が多いのですが、純白のまま提供しなければならない白磁はアラが丸見えなので、A級又はB級の中でも程度の良いものを選んで販売せざるを得ないのです。
購入する立場では、絵柄で充分隠せる程度の鉄粉であってもつい避けてしまいがちですよね。

最近ではB級品であることを公表した上でお値打ち価格で提供される教材も増えていますよ。
porcelarts002019.gif
porcelarts002020.gif
porcelarts002008.gif
porcelarts002021.gif
porcelarts002007.gif
豆知識
porcelarts002022.gif
porcelarts002006.gif
porcelarts002023.gif
porcelarts002005.gif
porcelarts002024.gif
食卓で使用する"やきもの"の食器は、陶器、磁器、ガラス器に分けられます。一般に「陶磁器」などと呼ばれるように陶器と磁器は混同しがちです。
業者でさえ、磁器を含んで陶器と呼んでいるところがあるくらいです。事実、最近では中間的な材質のものも多く出回っており、一言では説明できないほど多種多様になっています。

陶器と磁器の良さを取り入れた半磁器と呼ばれるものや、一見磁器のようで磁器じゃないガラス器(コレール)など、何とも紛らわしくなってきています。とりあえず軽く叩いてみて比較的鈍い音がするのは陶器と思えばよいでしょう。陶器の割れ口は鋭いものではなく断面が土色で吸水性があります。
陶器は、粘土を固めて焼いたもので、陶芸などは、かなり前から趣味の世界にも取り入れられていますよね。でも、こちらは絵付けより、むしろ造形や発色を楽しむ方に重きを置いているようです。
実は、この陶器にも、転写紙を貼って絵付けできるものがあります。表面に艶があってガラス質の釉薬がかかっているものなら、白磁同様絵付けできる場合が多いので、ぜひお試し下さい。

ポーセラーツで使用するのは陶器ではなく磁器のほうで、いわゆる「せとものorからつもの」です。
せとものは愛知県の瀬戸市、からつものは佐賀県の唐津市が由来で、いずれも日本における磁器の歴史に残る産地です。

磁器は叩くと高い金属音がします。割れ口は鋭利で硬く中まで真っ白、透光性があります。
又、吸水性はほとんどありません。その理由は素材にあります。
磁器は珪石と長石(カオリン)という特殊な土(石に近いもの)で出来ています。長石は高温で焼くと溶けてゲル状になり、焼いても溶けない珪石(骨格となる砂状の素材)を取り巻くように溶け込んで固まります。ちょうど、細かい砂に粉砕したガラスを混ぜて熱し、溶けたガラスと混じり合った状態で冷え固まったものと考えればわかりやすいですね。

上絵付けした磁器は、その華やかさから、多くは洋食器に利用され、特にヨーロッパ各国のブランド商品が有名なことから、あたかも西洋から来た食器と思われがちですが、そうではありません。磁器のことを別名チャイナとも言うように、本家本元は中国で日本には1500年代後半に朝鮮経由で入ってきたようです。

一説によると、慶長の役(1592-1598)=朝鮮征伐のときに連れてこられた李参平という陶工が、1616年に佐賀県有田町の泉山で良質の白磁鉱を発見し、日本で最初の磁器を焼いたとされています。
又、1640年代には、有田の酒井田柿右衛門が、それまで難しいとされていた赤の発色に成功、いわゆる赤絵の技法を完成させたことはあまりにも有名です。
これらの製品は、伊万里港からオランダなどヨーロッパに輸出され貴族らに珍重されたようです。
ヨーロッパ最初の磁器工場であるドイツのマイセンでさえ、1725年に中国磁器と有田焼をモデルとして絵付け技術を完成させ18世紀のヨーロッパ磁器をリードしたとされています。
ちなみに、当時、有田焼は伊万里港から輸出されていたために古伊万里と呼ばれるのだそうです。

磁器を作るには、その原料となる長石(カオリン)が必要です。
中国の高嶺山(カオリン山)という山で採掘されるものに、かなり近い種類の良質の長石が、佐賀県の有田や愛知県の瀬戸などで産出されることから、今でもこのあたりが磁器生産の本場として栄えているのですが、ヨーロッパ大陸でもこの長石に近いものがアルプス等で産出され、マイセンや、ウェッジウッドなどの有名ブランドを育て上げてきたようです。

ところがイギリスでは長石が採掘できなかったので、その代用品を模索していたところ、牛の骨を焼いたあとに残る灰(骨灰)を使ってみた結果、なめらかな肌触りと透き通るような透明感があり、美しい乳白色でとても高級感あふれる製品が誕生しました。このメーカーこそがミントンなのです。
これは、骨=ボーン、磁器=チャイナから、ボーンチャイナと名付けられ、当時の貴族らに絶大なる評価を得ました。その後、ボーンチャイナはその美しさから、各国各地で類似した製品が作られるようになり、今では、長石の代用として、骨灰のみならず、アルミナ、マグネシアなど、様々な素材が取り入れられ、そのコストや加工性、強度、品格など、それぞれのニーズにあったレベルの高い製品が次々と誕生しています。
ちなみに、牛の骨灰をおよそ45%以上含んだものが最高級とされ、ファインボーンチャイナと呼ばれています。又、同じく30%〜45%程度のものをボーンチャイナと呼ぶのだそうですが、製品の呼び名や配合割合等はメーカー毎にまちまちで、シルキーチャイナ(マグナチャイナのこと)などのように、日本ヴォーグ社が独自で名付けた商品名であることもあるようです。

骨灰を多く含んだボーンチャイナは、素地土に粘土質の割合が低いので素材の可塑性(かそせい=ねばり)が無いため、細かい作業が難しく、凝(こ)った形の作品を作ることが困難です。
したがって、レースのような縁取りや、スカシ模様、複雑な凹凸などの製品は、ボーンチャイナには苦手であるといえます。だから、これらの複雑な形状のものは、粘土質の割合が多い磁器、いわゆるポーセリン(一般に並磁器などという青み、又はグレーがかった白磁)の方が作りやすいのだそうです。

又、ボーンチャイナは、ポーセリン(並磁器)やニューボーンなどと違い、素焼きの段階で1250℃で焼き、仕上げに、ガラスを粉末にしたものを調合した釉薬をスプレーで掛け、低めの温度で焼いたものなので、上絵付け後の焼成でも転写紙や上絵の具がきれいに溶け込み、ポーセラーツの作品を作る上で、もっともきれいに仕上がります。(詳細は後記)しかし、炉内で作品が隣り同士くっつき合ったり、棚板や壁面に触れていると、釉薬が軟化したときに製品同士がくっついたり、変形したりしてしまいますから、沢山入れるときには充分な注意が必要です。特に、ポットの注ぎ口や取っ手が本体より高い場合、M型やSV−1型、SV−2型電気炉のように、上部から出し入れする窯の場合は、蓋や棚板などに触れないよう細心の注意が必要です。

その点、ポーセリンと呼ばれる並磁器は、釉薬の軟化温度が高いものが多く、800度くらいでは釉が軟化しないので、転写紙が溶け込まず表面にくっついているような感じに仕上がるという短所があるものの、隣同士くっついてしまう危険性も少ないので、大量生産にはメリットも多いのだとか・・・
つまりポーセリンの場合、800℃程度では転写紙や上絵の具に含まれるガラス成分が溶けても、磁器の釉が溶けないので、直接転写紙に触れない限り磁器を重ねて焼成することさえできます。
ですから、釉の堅いポーセリンのスプーンなどは、棚板の上に直に置いてもまったく問題なく焼けますし、斜めに立てかけないと入らないような大きな器の場合でも、絵付け部分に触れなければ何ら問題はありません。転写紙や絵の具などに触れない限り、積み重ねて焼いても大丈夫なので、勇気のある方は是非お試し下さい。(^_^メ)
特に、ボーンチャイナのスプーンなどはカンタル線にぶら下げて焼かないと棚等に触れた部分の釉薬が変形してしまうことがあります(軽いので、棚にそのまま載せて焼いてもうまくいくこともあります)


それから、白くて、一見磁器かなと思うくらいのガラス食器も、このごろは多くなりました。コレールなどと呼ばれるものがそうです。ヤマサキパンのキャンペーンでもらえる白いお皿もこの仲間です。
磁器との見分け方で、わかりやすい方法は糸底を見ることです。磁器は釉薬をかけてから棚などに乗せて本焼きするので、必ず釉薬が付かない部分、すなわち糸底と呼ばれるざらっとした部分ができます。ほとんどの容器は底の部分になりますが、逆さにして、底をつるつるに仕上げ、飲み口を糸底にしたカップ(伏せ焼き)も例外としてあります。また、スプーンなどは穴を開けて針金を通すので、ほとんど目立ちませんが、穴の中が糸底の役割をしているのです。
ガラス器の場合は、これら、糸底に相当する部分が無いか、その雰囲気が全く異なりますので、よく見れば判別できます。ちなみに、これらのガラス器は、500℃くらいから軟化します。間違っても800℃で焼いたりしないでくださいね。ぺったんこのおせんべいになってしまいますよ。
porcelarts002004.gif
porcelarts002027.gif
porcelarts002028.gif
porcelarts002026.gif
porcelarts002025.gif
porcelarts002029.gif
porcelarts002035.jpg
porcelarts001041.gif
keijiban.gif
sanka.gif
salon-bn.gif
porcelarts002036.jpg
porcelarts002038.jpg
←これは、私がポーセラーツを始めて間もない頃の作品??。
まだまだ無知だった私は、ヤマザキパンの景品でもらったコレールのお皿に転写紙を貼り、MS型電気炉の最下部に置いて他の作品と一緒に800℃で焼成したところ、底部の断熱材にベッタリと貼り付き、見事に真っ平らになってしまったものです(T.T)
なんとか割れないように注意しつつ、力ずくで剥がしたところ、
断熱材には食い込んだ跡がくっきりと残り愕然!  でも・・・
転写紙は見事に溶け込み、それはそれで捨てがたい出来映え・・・
今では、裏面に厚手のコルクを接着し、
ある時は鍋敷きとして、又あるときは、カッティングボードとして、
我が家で大活躍しています。(^_^メ)
 
porcelarts002001.jpg
一般的に「磁器」=せとものは、英語でポーセリンといい、チャイナとも呼ばれています。
又、ポーセリン=磁器を意味する場合もあります。

陶器に対し、吸水性が0に近い表記の3種は、いずれも磁器の仲間ではあるのですが、厳密に言うと磁器(ここでは、わかりやすく並磁器=ポーセリンと呼びます)とボーンチャイナ、ニューボーンに分類されます。



◆並磁器は800℃程度で素焼きしたあと釉薬に浸し、1300℃前後の高温で還元焼成(酸素が入らないよう密閉した状態で焼くこと)したもので、どちらかと言えば、やや青みがかったものやグレーがかった色になります。これに対し、ボーンチャイナやニューボーンは酸化焼成(炉内に酸素がある状態を維持して焼くこと)を行い、乳白色っぽい白になります。

◆ボーンチャイナは長石の代わりに牛の骨(Bone)の灰(骨灰)を使って作られます。
並磁器やニューボーンと異なり、1回目の焼成で釉薬をかけずにいきなり1250℃で「絞焼き」し、その後フリット釉という一旦焼いてガラスとなったものを砕いた粉末と薬を調合して作った釉薬をスプレーで掛け、本焼成より低い1000℃位で2回目の焼成「釉焼き」をするのが特徴です。
(ボーンチャイナの釉薬は低い温度で軟化するので上絵付けの転写紙がきれいに溶け込みます)

◆ニューボーンは、透光性と乳白っぽい感じはボーンチャイナに似ていますが、骨成分(リン酸三カルシウム)は含まず、成分的には並磁器とほとんど同じです。
又、焼成温度は、並磁器よりやや低い1230℃〜1250℃です。
根本的な違いは、ボーンチャイナと同じ酸化焼成をすることです。このため、素地に微量に含有する鉄分が酸化することであの乳白系の色に仕上がります。
ニューボーンも磁器と同様、1回目の焼成は800℃程度かそれ以下で素焼きし、その後、釉薬を浸し掛けして2回目の本焼成をします。 

ニューボーンと並磁器は、共に素焼の素地が、水分を多く吸うので釉薬がたっぷりと厚く付着します。
が、この時、ガラス粉を含まない生原料から調合した釉薬を使うため、熔融時(ガラス化するとき)に気泡が発生し、表面が泡の集合体のようになります。(顕微鏡で見るとよく判るが肉眼でもなんとなく判ります)

これに対しボーンチャイナは、本焼きして焼き締まった素地に釉薬をスプレー掛けし、糊の力で付着させて焼くので、釉層そのものは薄いのですが、一度焼いて作ったガラスの粉を主成分とした釉薬を掛けているので気泡が発生せず、鏡のような滑らかな仕上がりになるのだそうです。 

ところで、ニューボーンという呼び名は、新しく生まれたという(New Born)から名付けられたもので、骨の「Bone」から付けられたボーンチャイナとはまったく別のボーンなんですよ。 
磁器上絵付けの基本構造
kiohonkouzou.gif
ani92.gif
上の図のような器を、逆さに伏せた状態で本焼きしたものを伏せ焼きと言います。
この場合は糸底が最上部(飲み口部分)になります。さわってみるとざらざらした感じで容易にわかります。
この部分に着色や金彩をすると釉薬のかかった部分のようには美しい仕上がりにならないばかりか、剥がれ落ちてしまうこともあるので注意が必要です。

カップ&ソーサーの場合、イギリス製(風)のものは伏せ焼きが多いです。
なぜならソーサーやテーブルに傷を付けない配慮からだそうで、イギリスの国民性だそうです。逆に、伏せ焼きしないのは、口当たりを重視しての配慮だとか・・・

尚、伏せ焼きのものでも、上絵付け後の焼成では、必ずしも伏せて焼く必要はなさそうですが、ボーンチャイナの場合は、伏せ焼きであれば伏せて焼いた方が無難です。
軽いスプーンなどでは問題無さそうですが、カップとなるとその重量次第では、底部の釉に痕が付くことがあります。
porcelarts002030.jpg porcelarts002037.jpg
豆知識
ani1.gif